雑草革命を始めるキッカケは偶然の重なり

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雑草革命。

最近会う人会う人に伝えていますが、みなさんから、「それは出来たら良いね!」という反応をいただき、これはやらなければならないと、日々強く思う今日この頃です。

そんな中で、最近よく聞かれるのが「どうしてそんなことをやろうと思ったのか」という質問です。確かに元々農業が身近でもなかったですし、何らかの機械を作ったことも、AIを使ったこともない。そんな無の状態からチャレンジするには、いささか大きすぎるチャレンジかもしれません。

といったことを気にすることなく、やるには理由があります。

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農業×AIとの出逢い

もう1年以上になりますが、The Wave塾という湯川鶴章さんが主宰している塾の事務局をやらせていただいています。湯川さんが興味を持つ分野の講師を呼んで、講義をしながら質疑応答を含めたディスカッションをする場なのですが、ここ1年間くらいは、AIの第一人者の方々がいらっしゃっていました。

当初から人工知能に興味があったわけではないですが、やはり学び続けていると必然的に興味を持ち出します。というよりも、実際にAIを使って何かをやりたくなります。が、一体どのようなフィールドでチャレンジすれば良いか皆目検討がついていませんでした。そんなとき、BLUE RIVERというアメリカの会社がやっているAI技術の話を聞く機会がありました。

この動画を観るだけでは分かりにくいかもしれませんが、何をしているかというと、トラクターに積んだカメラが野菜の発育状況をモニタリングしていて、画像認識をしながら自動的に野菜を間引く作業をしているのです。

AIといっても様々な分野であるのですが、個人的にも生活へ身近に繋がるような技術であったことで面白く感じていました。そして、この話を聞いた数日後に、たまたま鎌倉の農家さんと飲みに行く機会があったのです。そこで上記の話をしたのです。そうしたところ、次のような返答がありました。

「確かにそれは便利そうですね。でも、それなら雑草をなんとかして欲しい。」

正直「???」という感想しかなかったのですが、農家さんに話を聞いていくと、雑草を抜く仕事が、とてつもなく大変な作業になっていることを、この時はじめて知ったのです。

ここで構想が浮かび上がります。「野菜の発育状況が見分けられるのであれば、AIを使った画像認識の技術で、野菜か雑草かを見分けて、自動的に雑草を抜くロボットを作ることもできるのではないか。」むくむくっと湧き上がった構想ですが、この時点では出来るかどうか皆目検討がつかない状況でした。

できるんじゃないか感

農家さんと盛り上がった翌週のThe Wave塾にいらっしゃった講師が、まさかのAIを使った画像認識の技術を専門にやられている方。出ました。この引いた感。どうして良いか分からないときに、こういった出逢いがあるものです。

懇親会の席で雑草と野菜を見分けられないか相談し、できるかもしれないとの話になりました。となると、次へ動くしかありません。先程の農家さんに協力していただき、実際に雑草が生えている農地を確認しながら、野菜と雑草の写真をいくつも撮影し、先方と打合せを行いました。

そこでいただいた話が「80%くらいの確度であれば、画像認識をして野菜か雑草か判別できると思う」この返答が出たときに「あっ、やはり自分が思い描いていたことは現実にできるんじゃないか。」という気持ちが、かなりハッキリと明確になってきました。

現場のニーズから

といった話が2ヶ月くらい前にあり、そこからさまざまな大学の先生をお伺いしたり、農地で雑草を取る作業を体験したりと、ドンドンとプロジェクトを前に進めていっています。正直まだまだ実際の製品化までは時間がかかると思いますし、どのような点で躓くのかも分かっていないような手探りの状態です。

大手企業が同様のことを将来的にやろうとしていることも認識しています。そもそも、ロボットが自動で画像認識して雑草を取る世界は、必ずいつか来る未来なはずです。

農家さんと話をしている中で、雑草を抜く作業がどれだけ大変で、キツイ仕事なのか、よく分かるようになりました。そして、農家さんが仰っていた言葉で印象的だったものがあります。

「僕たちは雑草を取る仕事をしたいのではなくて、美味しい野菜を作る仕事をしたいんです。」

もちろん、雑草を取り除くことが美味しい野菜作りに直結していることは分かっています。ただ、雑草を抜く仕事の時間が格段に減少すれば、もっと美味しい野菜をつくる仕事に専念できるようになるはずです。

雑草革命がいち早く実現できれば、きっと農家さんは仕事がより楽しくなるだろうし、消費者としても美味しい野菜を今まで以上に食べられるようになって、みなが喜ぶはずです。

ベンチャーだからこそできるスピード感を持って取り組み、1日も早く実現できるよう進めていきます。