農業用ロボットの開発を始めようと思ってから今に至るまで〜6〜

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農業用ロボットの開発を始めようと思ってから今に至るまで〜5〜

ロボットを開発するにあたって、何が必要なのかが漠然と見え、そして具現化するための能力を持っている方々とネットワークを作ることができてきました。チームを作れたとして、現実的に前に進めていくにあたって必要なのが資金です。

ロボットを開発するためには一体いくら必要になるのか。正直想像すらつかない状態です。ものづくりの経験すらないド素人なので。ソフトウエアの分野であれば人がプログラムを書くための人件費がメインになりますが、ものづくりをするには、ものそのもののコストもかかります。

もちろん量産化を前提として開発するわけですから、数百万円や数千万円の単位では不可能であろうことはド素人からしても想像がつきます。そして、もちろんそんな資金は手元にあるはずもありません。

資金の集め方

考えられる資金の集め方としては3つ。

1,VCからの調達
ものづくり系スタートアップでもVCから資金調達するケースが増えています。数千万円、数億円単位の資金調達が実施されていることもあります。ただし、現段階でプロトタイプのようなものもなく、果たして調達できるかどうかの目処は分かりません。いや、まぁ無理でしょう。

2,金融機関からの融資
資金調達の方法の一つとして考えられるものの、何の実績もなく、何の資産もない状況では銀行からの融資は考えにくいと言わざるおえません。個人的にも元々不動産関連の仕事をしていたので、銀行融資には関わってきました。その経験からも銀行は基本的に担保主義である現状を考えると、なんの担保も持たない我々の状況では実現性は限りなくゼロに近い状況です。

3,助成金等の公的な資金調達
国の仕組みとして非常に有難い助成金の仕組み。もちろん審査がありますが、必要な開発資金の2/3や、ときには全額助成金を受けることが可能な場合もあります。このプランは何らかの可能性がありそうです。
このような選択肢がありますが、現実的に考えられるのは1か3。ただ、そもそも3に関しては今回検討している農業用の収穫ロボットが対象となる助成プログラムがあるかどうかが、そもそもの問題です。

うっすらとした希望

と、ここから嘘みたいな本当の話なのですが、まさに該当する助成金のプログラムがありました。たまたま行った農業関係の展示会で知った、知の集積プロジェクト。農水省が主体となり、産官学連携でベンチャーが主導となっているようなものでも対象だとのこと。まさに東工大でロボットアームをやられている只野先生と推進していこうという本開発は産学連携のプロジェクトとして、「キタコレ」的な状況です。

ただ、このプロジェクト。名前は出ているものの、いつ公募開始かハッキリしておらず、先行きが見えません。どうしようかなと思っていたところ、いきなり出てきたのが「先導プロジェクト」という農水省が主体となっている助成金です。

名前からもイメージがつくと思いますが、先端的な農業をやっていくための助成金とのこと。公募要項を確認すると、その中にロボットに関する記載があったり、雑草処理も課題となっていることが明記されていました。これはもしかしたら、雑草の除去ロボットで助成金が取れちゃうかもしれない。そんな妄想を膨らませるものの、現実を振り返ってみると、ある事実に突き当たります。

助成金の応募なんてしたことがない。

経験がないなら聞く

国のプロジェクトを取りに行く助成金の申請資料なんて書いたことがありません。試しに応募資料をDLしてみても、なかなかに細かい情報を記入する必要があり、これは素人考えでトライしてみて通るものとも思えません。

ということで、アポを取りました。農水省の担当者とのアポを。
どのように書いて良いか分からないのであれば、窓口をやっている人に話しを聞くのが基本を抑えるためには良いはず。ということで、今回の助成金の事務手続きをされている担当者の方に直接話を聞きにお伺いしました。

何を書けば良いのか。どんなことを書くべきか。ポイントは何を抑えれば良いのか。そして、聞くだけでなく、自分たちはどのようなことをしようと考えているのかを伝えました。1時間程度ですが、担当者の方から話を伺い、そして自分たちのやりたいことを伝え、なんとなくの方向性も見え、一安心しました。ただ、この一手が次の方向性を大きく左右することになるとは、このときは全く想像もしていませんでした。

 

そして、今後を大きく左右する一通のメールが届きます。

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