農業用ロボットの開発を始めようと思ってから今に至るまで〜9〜

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農業用ロボットの開発を始めようと思ってから今に至るまで〜8〜

農家さんを周り、ニーズが確実にあることは分かりました。ロボットアームを開発してくれる方が見つかり、画像認識もなんとかなりそう。あと足りないのは・・・ベースとなる移動体。

カメラで認識して、ロボットアームが収穫するにしても、動くためのボディがないと話になりません。とはいえ、移動するボディまでゼロから開発をしていたら、果たしてどれだけの時間とお金がかかるか分からない。

 

だからこそ、できるのであれば、従来使われている農機具を改変するような形で、なんとか形にできないかと探し出しました。

しかし、農機具はみんな大きいものばかり。そもそもビニルハウスの中で、畝の間を通るようなものがありません。そんな中、唯一の希望を見つけます。

それが、こちら。

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写真だけだと分かりにくいのですが、数ある農機具の中でも「うね間作業タイプ」という、畝の間を通っていくために特化している農機具なのです。車体幅はわずか60cm。通常の農機具の車体幅は1M以上ありますから、かなり幅が狭いタイプです。

 

しかも、よくよくHP等を読み込むと、こちらの農機具を製作しているメーカーさんは、大手メーカーのOEMを請け負っていることも分かりました。であるならば、もしかしたら我々が作りたいロボットのベースとなるためのOEMも請けていただけるかもしれない。

ということで、早速アポを取って向かいました。

鳥取県は米子市へ。

 

緊張して写真を撮り忘れたのですが、先方に会社にお邪魔すると、なんと社長さんをはじめ役員全員の方々といきなりMTG。創業100年以上を誇る老舗企業のおもてなし精神すごかったです。いろいろとやりたいことをお伝えし、今後の展望を含めてお話させていただきました。その後は社内見学を。

 

本社の横に工場も併設されていました。出荷待ちの農機具たち。

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きちんと整理整頓されている様子が伺えます。

塗装をしている現場も拝見させていただきました。吊るされたパーツがドンドン塗られていきます。

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今回お目当ての農機具もありました。

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実物を見ると想像していた以上に幅が狭いので、これなら十分に現場で使えるレベルものであることが分かりました。ただ、現状はエンジン駆動なので、これをバッテリー駆動で使えるための改変が必要です。

◯億円以上するレーザーカッターもありました。

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番外編としてトイレも拝見しましたが、なんと社長さん自らが清掃されている。こういった一面をみるだけでも、きっと素晴らしい企業であることが伝わります。

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最後に役員の皆様方と記念写真を。

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といった感じで、無事に視察を完了しました。

同じことをしているわけにはいかない

いろいろとお話をさせていただいた中で印象深かったのが、「そういう時代になるんですね」先方と未来に対する共通認識を持てた瞬間でした。農機具がAIを搭載したカメラを用いて、収穫したり、雑草を取ったりする時代になる。ただ動くだけでなく、認識して動く機能を実装させる時代になる。そんな時代がもう目の前に来ています。

先方は創業100年以上の歴史があり、ハードウェアを作る能力や実績に関しては、どうあがいても我々には真似できない技術をお持ちになっています。

そこに対して、我々が組んでいるチームが持っているソフトウェアの技術と、ロボットアーム等の先方が今まで持ち得なかったハードウェアの技術を組み合わせることで、全く新しい製品ができ、新たな市場が生まれると感じています。

 

よく言われることですが、日本のものづくり技術というのは高いレベルにあるのだと思います。今までになかった商品やサービスを作るうえでは、きっと今までと同じプレイヤーとだけでなく、業界や業種を飛び越えた組み方さえできれば、新たな展開が生まれるはず。

 

僕らがその橋渡し役として、いろんな業界や業種の場面で、新たなプロジェクトを生み出せていければ、こんなに面白いことはないなと!そんなことを感じています。

といっても、ゼロから何かを生み出すためには、先立つものが必要なのが現実。資金!資金!!資金!!!

ということで、次回は資金調達へと進んでいきます。