遅刻と凡ミスのお陰でAIやロボットにできないことに気付いた
「AIやロボットの時代になる」と巷で言われるに連れ、
人の仕事がなくなると危機感を煽る表現が、
ここ1年くらいで急激に目につくようになりました。
間違いなくロボットやAIが代替えしていく仕事は増えます。
むしろ、半数以上が代替されてもおかしくないのではないかと考えています。
その中で、「これは絶対にAIにはできないな」と確信することが本日ありました。
今日は午前中に某企業への提案の予定だったのですが、
電車が30分以上止まった都合上、見事に遅刻をしてしまいました。
まぁパートナーが上手く説明し、事なきを得たので良かったです。
結局50分遅れで到着したのですが、本題の話は終わっていたものの、
僕が遅れてきたこともあり、すぐに解散という感じにもならず、
先方が今後やりたいこと等をいろいろ伺っていました。
まぁ、好きにくっちゃべっていた感じです。
そして、午後に友人同士を引き合わせる機会があったのですが、
まさかのミスで1人の方には13時半〜と伝え、
もう1人の方には14時〜と伝えるミスを犯してました。
ということで、30分時間が浮いたので、先に来た方とだべっていたのです。
「そういえば、こんなこと考えている話があって」
午前中のMTGで伺った話もしながら、なにができますかねぇなんて話をしていたら、
まさかの、その方がドンピシャで解決できちゃう人だったのです。
すぐさま午前中にMTGをした方に連絡し、次回お引き合わせの場を作っちゃいました。
*一応自己保身のために記しておくと、
NDAを結んでいるので大人の話の枠の中で相手の話をしてますよっと。
さて。ここまで読んでいただいて、AIやロボットにはできないことって分かりましたかね。
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はい!あなた正解!!そうです。偶然性がAIにはできないのではと気付いちゃいました。
上記の事象は偶然性が多分に含まれています。
1,電車が止まって遅刻し本題の話に入れなかったからこそ、だべる時間が生まれた。
2,時間を伝えるミスが発生したから、余った時間が生まれた。
3,全然関係ない話をしたからこそ、シナジーのチャンスを見つけた。
これAIやロボットが完璧に発達したら全て生まれないと思います。
テクノロジーが進化した未来における、具体的な解決策イメージは以下の通りです。
1,移動は全て完璧に寸分の違いもなくできる。
2,アポの調整は全てAI秘書が管理してミスは発生しない。
3,効率化を追求するため思わぬ発見が起きにくい。
例えば、AI秘書は伝える時間を間違えたら必ず指摘してくれるはずです。
そうだったとすれば、今日起きたミスは未然に防がれており、
次なる引き合わせの場が生まれた偶然は発生しなかったでしょう。
普段から仕事でAI導入をいろんな場で進めているので、人がやる必要がないことや、
無駄なミスについては効率化をドンドン進めていけば良いと考えています。
ただ、そうなると偶然性が欠如されるため、
新たな発見や気付きが、もしかすると減るかもしれません。
そんな時代にヒトは何をするべきなのか。
・積極的に偶然性を選んでいく。
・アルゴリズムで計算された世界では辿りつけない世界を進む。
ここらへんに面白いところがある気がします。
いくら囲碁でAIが勝っても、それは囲碁という世界のルール上で戦っているに過ぎません。
対局中に囲碁盤を持ち上げて
「オラオラ!!落ちる碁石を受け止めながら、戦いを続けてみろ」
と、行動に出た瞬間に、勝負はなくなってしまうわけです。
対局相手が人なら「お前なにすんだ!ふざけんな」で解決しますが、
AIにはそんなことできません。
囲碁盤を持ち上げる偶然性を起こせる能力は、AIよりもヒトの方がよっぽど優れているし、
AIがきっと辿りつけない境地なのではないかと思います。
囲碁盤を持ち上げる時点でアルゴリズムの範囲外の行動ですからね。
遅刻をし、伝える時間を間違える。それが災い転じて福となったことで、
しみじみとヒトの持つ偶然性の面白さを感じるキッカケとなりました。
自分のミスを棚に上げて、良い話に転化しようとする能力も、AIに負けない気がするな!