
本日、スナックトマト収穫ロボットに関して、オランダでプレスリリースを配信いたしました。
プレスリリースの詳細はこちら。
*世界の施設園芸農業(horticulture industry)に特化したオンライン専門ニュースメディア「HortiDaily」の記事にリンクします
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今年のトライアルが成功裏に終了したことを受け、Greencoを含む新たな生産者がinahoとMOU(基本合意書)を締結し、アップグレードされた次世代機を対象とする2026年トライアルへの参加を正式に決定しました。
農業ロボティクス企業 inaho株式会社は、オランダの革新的なスナックトマト生産者であるGreencoが、2026年スナックトマト収穫ロボットのフィールドトライアルプログラムに参加することを発表しました。
Greencoの参加決定により、利用可能なトライアル枠は残り2枠となります。
現行モデルでの実証を通じて得られた良好な結果を踏まえ、inahoは収穫ロボットプラットフォームのアップグレードを完了しました。
トライアル参加生産者は、この強化された次世代モデルを実際の生産現場で利用し、最新の技術的改良点と性能向上を体験する機会を得ることができます。
収穫率は従来のおよそ15%から45%超へと向上し、性能が3倍以上に改善されました。これにより、手作業での収穫負担を大幅に削減することが可能になります。
また、作業スピードもほぼ2倍となり、1時間あたり約20kgの収穫能力を達成しました。このペースであれば、ロボット4台で約1ヘクタールをカバーできる計算です。
稼働の安定性という点でも、今シーズンの生産者圃場での長期運転において大きなトラブルはなく、安定した稼働を維持しました。
これらの結果から、本ロボットが商用展開に必要な技術レベル・運用レベルに到達していることが確認できました。
GreencoのSupply Chain ManagerであるRuud Poels氏は、次のようにコメントしています。
「収穫ロボットの検討というと、どうしても収穫率のパーセンテージに注目しがちです。しかし、それだけがすべてではありません。私たちにとって重要なのは、数字以上に“実際のオペレーションに本当にフィットするかどうか”です。
ロボットはコンパクトなバッテリー駆動設計で、電源コードや大掛かりなインフラ工事が不要なため、必要な場所に必要なタイミングで柔軟に導入できます。
さらに、初期投資が不要で、利用料も現在の人件費とほぼ同程度に抑えられているため、人手をほぼ半減させつつ、チームの労務負担を軽減し、総労務コストを増やすことなく、低リスクでこのソリューションを試すことができます。
収穫効率だけでなく、こうした要素を総合的に見たとき、ロボットと人が一緒に働くことで、最も大きな価値が生まれることがはっきりしました。技術はすでに実用レベルに到達していると感じています。」
inaho Europeディレクターの水城悠は次のように述べています。
「これまで多くのトライアルを重ねてきた中で、重要な学びがありました。それは、ロボットによる収穫率が約50%を超えてくると、人による残りの収穫作業効率が下がってしまう、という点です。
ロボットと人の“総合的なパフォーマンス”を最大化する観点から最適化すると、収穫率45%という現在のロボット仕様は、オートメーションと人の作業効率の両方を損なうことなく、全体の生産性を最大化できる理想的なバランスであることが分かりました。」
(参考)inaho Inc.「Autonomous Snack Tomato Harvesting Robot ver3」
YouTube · inaho Inc.(2025年9月19日公開)
本トライアルプログラムは、本格的な市場投入に先立ち、選定されたパートナー生産者とともにロボット収穫の価値を検証することを目的としています。
すでに多くの問合せをいただいており、残り枠はわずか2枠です。関心をお持ちの生産者の皆さまには、できるだけ早いお申し込みを強くお勧めいたします。
応募状況によっては、予定より早く募集を締め切らせていただく場合があります。応募は先着順での優先受付となります。
お申し込みはこちら
Yu Mizuki(ミズキ ユウ)
Director, inaho Europe
📧 yu.mizuki@inaho.co
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